東京新聞杯2017予想

2017年の東京新聞杯をデータ分析したとことスローペースになる公算が強いことが明らかになった。なぜか良馬場ではスローペースになりやすい近年の傾向がある。

 

2017年は10頭と出走数も少ないことでより顕著にスローペースになる可能性をが高い。強力な逃げ馬がいないこともあり基本先行有利と考えておくべきだろう。それでも先週の東京競馬場の芝馬場を見ると追い込みもそれなりに決まることがあり、なかなか馬場判断が難しい。

 

血統で言えばディープインパクト産駒の活躍は顕著で馬券には入れておいて損はしない。また、ミスタープロスペクター系の好走も目立っており、このあたりまで視野にいれると半数の5頭が該当するため狙いが絞れてこない。

 

東京新聞杯は荒れる傾向が強いことから騎手の立ち回り1つで波乱が起こるレース。3年連続で1~2番人気が連対を外していることから連系馬券で高配当を決め打つことも考えておきたい。単勝10~20倍台を中心に2ケタ人気まで手広く流すような馬券が理想だろう。

 

とにかく馬場に左右されるのが競馬トレンドであり穴がでる時も展開的なものがほとんど。スローペースの競馬ではハイペースの5馬身差が0.1秒差にまで縮む難しさがある。

 

投資競馬を成功させるのは何より着差がつくレースを選ぶことであり、最近のスローペース化はJRAが投資層を排除したいのではないかと勘繰りたくなるほど異常である。

 

ハイペースでは着差をつけるのが能力指標となるが、スローペースでは離れた差を縮めることが能力指標となる。この相反する性質がごちゃ混ぜになっているJRAレースを今までの競馬予想だけでカバーできるかと言えばノーだろう。

 

どんなに過去データを洗い出したところで中央競馬では不確実性の高いレース番組が組まれていることを忘れてはならない。たとえば東京競馬場にダート1300mなんて距離があるが、この距離は本当に必要だろうか?いったい何のために中途半端な距離が用意されているのか?

 

その答えはデータ蓄積を防ぐためである。そのために20にも及ぶ距離体系を設けている。そこに10の競馬場があって定期的に開催が変わっていく。つまり、強い馬を認識しづらい仕組みをJRAは意図的に構築しているわけである。

 

そのため分かりやすい強い馬は過剰人気しやすい。そして、ほかの微妙な馬たちは能力が分かりづらいので、その本命馬から流し買いするのだが、これでは勝てない。それは誰もが買う馬券であり回収率の利ザヤを稼げないからだ。

 

つまり、当てようと馬券を買えば回収率が落ち、儲けようと買い目を少なくすると的中率が下がるロジックが顕著に働きやすいのがJRAシステムと言えるだろう。

 

このJRAシステムでは穴馬券の配当上限が高いため最終的にはそこを狙える馬券術を構築するのが究極的な目標になる。コツコツ勝つというのは仕組み的にデメリットの方が大きい。ただ、プラスを目指すだけならデータ蓄積が早い地方競馬の方が向いているだろう。

 

東京新聞杯2017予想